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2007年12月 3日 (月)

エスパルス観戦レポート特別編2(久保山由清引退セレモニー)

彼の99年シーズンは喜びと悲しみの共存から始まった。

所属チームの横浜フリューゲルスのチーム消滅により、横浜フリューゲルスとして最後の試合となった天皇杯決勝戦。そこで彼は前半終了間際、同点ゴールを決める。後半、チームは逆転し、有終の美を飾るのに大きく貢献して、チームを後にした。そして、新たな彼の所属チームとなったのが、対戦相手であった清水エスパルスである。

 

移籍初年、彼は水を得た魚のように大きく躍動した。同じくエスパルスに移籍してきた、同じ年、高校時代はライバルでもあり仲間でもあった安永との、いわゆる「やすきよコンビ」がエスパルスの攻撃を支えていた。安永がくさび役となってポストプレイに徹し、久保山がそこを詰める、というパターンでゴールを量産。この年で引退した元日本代表・現エスパルス監督の長谷川健太、助っ人ブラジル人FWファビーニョを抑え、不動のレギュラー、チーム得点王を勝ち得た。チームも、1stステージは3位で終わるが、2ndステージは断トツの成績で悲願のステージ優勝を果たした。

年間チャンピオンこそは逃したが、個人としてはJリーグアウォーズ優秀選手賞を受賞し、翌年には日本代表候補にも選出された。彼にとって、99年シーズンはサッカー選手として最も色濃い1年であっただろう。

 

翌シーズン以降も久保山は主力として君臨し続けた。だが、皮肉にも、彼のサッカー人生としての成熟とは反比例し、チームは低迷してしまう。特に03年シーズン以降はFWには毎年のように新しい選手が入って来ては去っていった。そのような混迷した攻撃陣において、コンスタントに試合に出続け、支えていたのが、誰を隠そう久保山なのである。99年シーズンのようなエースストライカーとしての働きはできなかった。しかし、要所要所で彼のプレーが光っていたのは確かだろう。

05年シーズン以降の長谷川体制では、2トップの一角だけでなく、中盤でも起用された。若手の成長により厚くなる選手層の中でも06年シーズンまでは試合でもよく使われてきた。

 

しかし、07年シーズン、リーグ戦、カップ戦含め、スタメンはおろか一度もベンチにも入れなかった。彼は膝の怪我と戦っていた。そして、昨シーズンからのチームの躍進と若手の台頭、いつ完治するかも分からない、そして復帰後も以前のようなプレーができるかという不安。これらの要素が重なり、彼は引退を決意したのかもしれない。

彼が引退を決意したのは11月23日。ホーム最終戦の前日。あまりに突然のニュースで、多くのサポがショックを受けただろう。そして、急遽組み込まれた引退セレモニー。

Dscn0525  

既にスピーチ前から涙が。スピーチの時には泣くのをこらえつつ、時折笑いも起こったが、スピーチ後の花束贈呈、特に家族から花束を渡されたときには堪えきれずに大粒の涙が…会場全体が感動に包まれた瞬間だった。

 

31歳。サッカー選手としてはベテランの域だが、引退を決断するには時期尚早とも言える年齢。じっくりとリハビリをし、再起をかければまだまだプロとしてやっていけるだろう。しかし、必ずしもエスパルスでやっていけるという保障はない。その活躍の場は他チーム、下のカテゴリーという選択肢も想定しなければいけなかったのだろう。それよりも、彼は地元であるチームで現役生活を終えることを望んだ。正直引退は早いと思う。しかし、エスパルスを愛し、ここで選手生活を終えたいという彼の心意気に感謝したいと思う。

 

最後に。フリューゲルス解散後、エスパルスに来てくれてありがとう。そして9年間、本当にお疲れ様でした。指導者として、再び日本平のピッチに戻って来ることを願って。

Dscn0560  

 

 

 

とまあ、初挑戦であるサッカー雑誌とかのコラムみたいな感じで書いたため、時間が掛かってしまいましたww前回のエントリーでも触れたように、2階席から1階席に移動してこのセレモニーを見届けました。最後、クボ含め選手がピッチ1周するので近くで写真撮りたかったのと、選手と握手するため。狙い通り、クボがスタンドまで駆け寄って握手しに来てくれたため、俺も必死に手を伸ばして握手してきました!!聞こえてなかったとは思うけど、「ありがとう!!」と声を掛けた。忘れられない良い思い出となりました。

 

鹿島戦は、、、録画したけどあんま見る気しないなぁ(爆)明日、時間があったら見て、ブログ更新すると思います。

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コメント

「やすきよコンビ」本当に懐かしいです。。
2人のコンビネーションは1+1が3にも4にもなりそうな名コンビでした。。

久保山はエスパルスが低迷していた時に本当に良く頑張ってくれていましたね。
そのユーティリティさにどれだけ救われたか。
地味ですが本当に欠かすことの出来ない偉大な選手だったと思います。
あ、コメント書いててセレモニーを思い出して泣きそうですwクソッ!!やめるなよ~。。

これから指導者を目指すみたいですがこれからもエスパルスに関わってもらえると嬉しいですね!

投稿: しげ | 2007年12月 3日 (月) 21時27分

>しげさん
今のJ1では、どのチームもFWは外国人選手がレギュラー張ってますからね。そう考えるとこのコンビは改めて凄いなってのを実感します。
彼はポストプレイタイプのFWと組む時は2トップの一角として、それ以外では中盤でも起用されるなど、前線では絶対に欠かせない選手でしたね。トータルで見ると、記録に残るような偉業をしたわけではありませんが、十分に賞賛されるべき偉大な選手であることには変わりないですね!!
俺は公式サイトの家族からの花束贈呈の写真を見るだけで、こみ上げてくるものがありますww
プロのチームを指揮するのか、将来性ある子供たちを育成するのか、どのような指導者になるのかは分かりませんが、エスパルスと近いところでやってもらえたら幸いです(^^)

投稿: クロ | 2007年12月 4日 (火) 01時59分

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